よくある質問

宮本佳実さんの本をきっかけに独立起業した感想を正直に語ってみる。

こんばんは、相羽みうです。

『「可愛いままで年収1000万」などの本で有名な宮本佳実さんなど、キラキラ起業家さんのことどう思いますか?」

という質問をよくいただきます。笑

評判を調べているうちに辿り着いたという方も多いようです。

 

再現性のあることが必ずしも良いとは限らない

これらの本を読んだ感想を一言で言うと「あまり再現性はないかな?」と言うのが個人的な感想でした。

 

実は超現実志向のわたしもマーケティングの一環として、宮本佳実さんの本は全て読んでいまして(笑)、

佳実さんの本に惹かれる方たちは、副業やビジネスに少なからず興味があるはずなので。

 

確かに彼女の本はポジティブで読みやすいメッセージが多く、読んでいるとワクワクしてきます。

本には過去の失敗談や本当にお金が毎月カツカツだった話、独立したもののどうすれば好きな仕事で生活できるようになるのかもがいている姿などには、共感も持ちました。

 

でも本当にそれだけです。

自分のことに落とし込む、具体的にやるべきことを教えてくれる本ではありません。

本の中に入っているワークなどに取り組み、モチベーションをあげたところで何をすればいいのかわからなかった、ワークライフスタイリストの講座に通ったものの、仕事としては成り立っていない、という相談も何人もの方から受けました。

 

占いやスピリチュアル、宗教のような「信じるものは救われる」的なものが好きな人にはあっていると思います。

 

ただタイトルを見て、どうやって彼女はここまでこれたんだろう?という疑問を持った人にとっては、かなり裏切られる内容になってしまうんじゃないかなと思いました。

というかわたしの率直な感想がそうでした。

 

読む人を選ぶ本

とはいえ、この本が一概に悪いわけではありません。

わたし自身もこの本を2年前に読んだことで、ただブログを書くだけじゃなくてビジネスとして始めてみよう!と希望を与えられました。

起業仲間にもこの本がきっかけで新しい世界のことを知った、会社員以外の働き方の選択肢を見るようになったという声も聞きます。

 

大事なのはこの本を読んだあとの行動だと思っています。

あくまでも宮本佳実さんの本というのはモチベーションを上げるためのもの、背中を押してもらうためのものと割り切って読むことが大事です。彼女自身もどこかの対談で言われていました。

 

ただタイトルの影響で多くの人がどうやってこうなれたのか?を求めているのに、読んでもわからなかったというふうになっているのだと思います。

 

あとは宮本佳実さん自身が、あまり努力を努力と思われていないので、どれくらいの行動をした結果こうなれたというのが、読者に伝わりづらい部分もあるかもしれません。

とても優しい言葉で励ますようなメッセージを書かれるので、彼女自身ははたから見れば相当な行動や努力の上で成功されているにも関わらず、それについてはあまり触れられていません。

そこが少し損をされているように感じました。

 

さらっと書いているけれど、その裏には壮絶な苦労があったということを汲み取れる人であれば、この本はすごく勇気を与えてくれるし次にもつながっていくことと思います。

 

まず興味を持ってもらうということ

宮本佳実さんの本について「なんでこんな本が売れているの?」という人がいますが、わたしはそれは思いませんでした。

まず、「可愛いままで年収1000万」というタイトルは最強です。

広告にして本のタイトルにしても大事なのはフック(引っかかる感じ)を持ってもらうことです。

 

どれだけいいことを言っていても、手にとってもらえなければ埋もれて終わりです。

まず見てもらうことが必要です。

 

例えばですが、旅行予約サイトの広告なら、韓国旅行が2万円〜!?などという目を引くバナーをつくります。

実際は韓国まで行くのに乗り継ぎがあったり、出発時間が微妙だったり、ホテルが駅からめちゃ遠かったりと、それは選びたくないという選択肢のものしか最低価格はなかったりします。

 

ただ2万円というところに興味づけをすることで、旅行予約サイトを見てもらい最終的にそれより少し高くても予約をしてもらえれば勝ちなのです。

 

佳実さん自身も初の書籍のタイトルが「可愛いままで年収1000万」としてしまったことで、もうどうしよう><

大変なタイトルつけちゃったかも、と夜も眠れない日々を過ごしたとおっしゃっていました。笑

でもこのタイトルがなければ今の彼女はいなかったかもしれませんし、彼女の勇気は本当にすごいものがあります。

 

売れるための努力

タイトルもその1つなのですが、出版にこぎつけるまでも誰もができるわけではない行動力の賜物だったりします。

きっかけはオファーを受けての出版ではなく、持ち込みだったそうです。

 

好きなことで仕事をしたいということを突き通したあまり、離婚も経験され、本当の意味で生活費に悩んだこともあったそうです。

オリジナリティあふれるワークライフスタイリスト講座の運営や準備、0から1をつくる作業もきっとものすごい時間を要しただろうなと思います。

 

結局、宮本佳実さんのようになりたければ彼女ほどの努力と行動をできるか?という話になるのでしょう。

 

何もないところから新しい価値観、提供サービスをつくり、1つひとつ積み重ねてきた人と、

本を読んだ、ワークライフスタイリスト講座を受けたという受け身できた人とはやっぱり違うのだと思います。

 

お金を稼ぐためには、自ら価値を生み出す必要があります。

一見すると講座を受けることで、佳実さんのノウハウを学べたような気持ちになるかもしれませんが、足りていないのは、できないと思っても試行錯誤を繰り返し、行動し続けたという経験に他なりません。

どれほどの行動をされた結果、今の生活をできているのか。このことに注目して読んでみると見方が変わります。

 

ずっと受け身のままでは、お金に変わる価値を生み出せません。

彼女がわたしたちに本やブログで教えてくれたように、提供する側に回る努力をすればいつか夢は叶うと思います。

 

何をやりたいかが決まったら、すでにその道のプロである人から具体的なノウハウを学ぶことをオススメしています。かなりの時間を短縮できるので。

 

 

キラキラ起業家さんに限らずですが、憧れの人がいるときはその人の今だけを見て判断するのではなく、そこまでの過程でどんなことをされてきたかをリサーチするといいかもしれません。